税金は、使える控除やクレジットを知っているかどうかで、払う金額が変わります。
標準控除と項目別控除の比べ方、EITC、2025年分から始まった新しい控除、教育関連のクレジットなどを整理します。
この記事のポイント
- 標準控除と項目別控除を毎年比べる
- チップ・残業代・シニア・自動車ローン利息の新しい控除を確認する
- EITCや教育クレジットの申請漏れをなくす
1. 標準控除と項目別控除を毎年比べる
- 2026年の標準控除は、独身$16,100、夫婦合算$32,200、世帯主$24,150。
- 住宅ローン利息・州税・寄付などの合計が標準控除を超える場合は、項目別控除(itemize)の方が有利。
- 州・地方税(SALT)の控除の上限は、2025年分から$40,000に引き上げられた(高所得者は段階的に縮小)。
2. Earned Income Tax Credit(EITC)を確認する
- EITCは、働いている低〜中所得の世帯向けの税額控除で、還付として受け取れる。
- 対象になる所得の上限は、子どもの数と申告区分によって変わる。IRSの「EITC Assistant」で確認できる。
- 対象なのに申請していない人が少なくないとされる。過去の分を申請し忘れた場合は、修正申告で取り戻せる可能性がある。
3. 2025年分から始まった新しい控除を確認する
- チップ収入の控除(年$25,000まで)と、残業代の割増部分の控除(独身$12,500・夫婦$25,000まで)が、2025〜2028年分に設けられた(所得制限あり)。
- 65歳以上の人は、1人あたり年$6,000の追加の控除を受けられる(2025〜2028年分、所得制限あり)。
- 米国で最終組み立てされた新車のローン利息は、年$10,000まで控除できる(2025〜2028年分、所得制限あり)。
4. 教育関連のクレジットと控除を使う
- American Opportunity Tax Credit(AOTC)は、大学の最初の4年間について、学生1人あたり最大$2,500。
- Lifetime Learning Creditは、大学院や職業訓練を含む学費の20%(最大$2,000)。
- 学生ローンの利息は、年$2,500まで所得から控除できる(所得制限あり)。
5. 副業の経費を記録する
- 副業(自営業)の収入がある人は、Schedule Cで事業の経費を差し引ける。
- 自営業者は、自宅のオフィススペースや、仕事で使った車の走行距離も経費にできる場合がある。
- レシートはアプリやスプレッドシートで記録し、少なくとも3年間は保管する。
まとめ
見落としやすい控除・クレジットで押さえておきたいのは、次の3つです。
- 標準控除と項目別控除を毎年比べる
- チップ・残業代・シニア・自動車ローン利息の新しい控除を確認する
- EITCや教育クレジットの申請漏れをなくす
全部を一度にやる必要はありません。まずは自分に一番効きそうな1つから始めてみてください。
※ 本記事の数値は2026年時点の公開情報(IRS・SSA・BLS・各社サイトなど)にもとづく目安です。税制・金利・特典内容は変わることがあるため、最新情報は各公式サイトで確認してください。税務・投資・法律・医療に関する判断は、必要に応じて専門家に相談してください。