IRAは、勤務先の401(k)とは別に使える個人の退職口座です。
今の税金を減らすTraditionalと、将来の引き出しが非課税になるRoth。自分の税率に合わせて選び、401(k)と組み合わせて使いましょう。
この記事のポイント
- 2026年の上限は$7,500(50歳以上は$8,600)
- 税率22%以下はRoth、24%以上はTraditionalが目安
- 所得制限を超えたらBackdoor Roth
1. 2026年の拠出上限:$7,500(50歳以上は$8,600)
- 2026年の上限は$7,500(2025年は$7,000)。50歳以上はキャッチアップ$1,100を上乗せでき、合計$8,600。
- Spousal IRA:収入のない配偶者も、夫婦合算申告なら拠出できる。夫婦それぞれ$7,500で合計$15,000(2026年・50歳未満)。
- IRA口座は、口座手数料と最低投資額が$0の証券会社(Fidelity・Vanguard・Schwabなど)で開く。
2. Roth IRA:所得制限あり(2026年は単身$153,000・夫婦$242,000から段階的に縮小)
- 2026年・単身:修正後所得(MAGI)が$153,000未満なら全額拠出でき、$168,000以上では拠出できない。
- 2026年・夫婦合算:$242,000未満なら全額拠出でき、$252,000以上では拠出できない。
- 所得制限を超える場合は、Backdoor Roth IRAを使う方法がある(Traditionalの項目を参照)。
3. Roth:今は税金を払うが将来の引き出しは非課税
- Roth IRAにはRMD(必須最低引出し)が存在しないため、長期運用・相続対策に有利
- 現在の限界税率が22%以下はRoth優先・24%以上はTraditional優先が一般的セオリー(連邦税率ブラケットは22%の次が24%)
- 将来の税率が不確実な場合は、TraditionalとRothの両方に分散する「税の多様化」戦略が有効
4. Traditional:今の税負担を減らし将来の引き出し時に課税
- Traditional IRAの控除の所得制限(2026年・職場の退職プランに加入している場合):単身$81,000〜$91,000、夫婦合算$129,000〜$149,000で段階的に縮小。
- Backdoor Roth IRA:Traditional IRAに非控除拠出→即Roth転換→Form 8606提出の手順で収入制限を迂回できる
- Pro-Rata Ruleに注意:既存Traditional IRAにプレタックス残高があると按分課税が発生。回避策として残高を401(k)へロールバックしてから転換する
5. 若年層・低税率ブラケット→Roth有利
- 現在の限界税率が22%以下 → Roth IRAを優先(将来の非課税成長メリットが大きい)
- Mega Backdoor Roth:勤務先の401(k)が税引き後拠出とRoth転換を認めていれば、合計上限(2026年は$72,000)から自分と会社の拠出を引いた残りまで、Rothに追加で積み立てられる。
6. 高収入・高税率→Traditional有利が一般的
- 現在の限界税率が24%以上 → Traditional IRAまたはBackdoor Roth IRAを検討(高税率での課税を先送り)
- Backdoor Roth経由でRoth積立を維持しつつ、Traditional拠出で当年の税負担も軽減する組み合わせが有効
7. 401(k)とIRAは同時に両方使える(別々の上限)
- 両口座の枠は別々(2026年:401(k) $24,500+IRA $7,500=最大$32,000)。
- 夫婦ともに401(k)とIRAを使えば、50歳未満で最大$64,000の税優遇枠を活用できる(2026年)。
まとめ
IRA(Traditional/Roth)の使い分けで押さえておきたいのは、次の3つです。
- 2026年の上限は$7,500(50歳以上は$8,600)
- 税率22%以下はRoth、24%以上はTraditionalが目安
- 所得制限を超えたらBackdoor Roth
全部を一度にやる必要はありません。まずは自分に一番効きそうな1つから始めてみてください。
※ 本記事の数値は2026年時点の公開情報(IRS・SSA・BLS・各社サイトなど)にもとづく目安です。税制・金利・特典内容は変わることがあるため、最新情報は各公式サイトで確認してください。税務・投資・法律・医療に関する判断は、必要に応じて専門家に相談してください。