条件によっては、確定申告は無料のソフトやボランティアの支援で済ませられます。
無料で申告する方法、源泉徴収の調整、期限と延長のルール、在米日本人が気をつけたい日米の税務をまとめます。
この記事のポイント
- IRS Free FileやVITAで無料で申告する
- 毎年大きな還付があるならW-4で源泉徴収を調整する
- 日本の口座はFBAR、NISAはPFICに注意する
1. IRS Free Fileで無料で申告する
- 調整後総所得(AGI)が一定額以下なら、IRS Free Fileを通じて、提携ソフトで連邦税の申告が無料でできる。
- 所得の上限を超える人も、IRSの「Free File Fillable Forms」で無料で申告できる(計算の手助けは少ない)。
- IRSの無料の申告サービスの内容は年によって変わるため、申告の前にIRS.govで最新の情報を確認する。
2. VITA・TCEで無料の申告サポートを受ける
- VITA(Volunteer Income Tax Assistance)は、所得が一定以下の人、障害のある人、英語が苦手な人の申告を無料で手伝う。
- TCE(Tax Counseling for the Elderly)は、主に60歳以上の人の申告を無料で支援する。
- 近くの会場は、IRSのサイトの「VITA Locator」で探せる。
3. 源泉徴収を調整して、毎月の手取りを増やす
- 毎年大きな還付がある人は、給与からの源泉徴収が多すぎる。IRSの「Tax Withholding Estimator」で試算する。
- 勤務先にW-4を出し直すと、次の給与から源泉徴収額を変えられる。
- 逆に毎年追加で払っている人は、ペナルティを避けるために源泉徴収を増やす。
4. 期限を守り、延長の仕組みを正しく使う
- 申告期限は通常4月15日。Form 4868を出せば、申告の期限を10月15日まで延長できる。
- 延長できるのは申告だけで、納税の期限は延びない。見込みの税額は4月15日までに払う。
- 払えない場合も、申告だけは期限内に出す。無申告のペナルティは、納付遅延のペナルティより重い。
5. 在米日本人は日米の税務の論点を確認する
- 米国の税務上の居住者は、日本の銀行口座などの残高の合計が、年の途中で一度でも$10,000を超えたら、FBAR(FinCEN Form 114)の提出が必要。
- 日本の年金や不動産の収入などは、日米租税条約と外国税額控除(Form 1116)で二重課税を避けられる場合がある。
- 日本のNISAや投資信託は、米国ではPFICとして不利な課税になることがある。日米の税務に詳しいCPAに相談する。
まとめ
確定申告を安く正確に済ませるで押さえておきたいのは、次の3つです。
- IRS Free FileやVITAで無料で申告する
- 毎年大きな還付があるならW-4で源泉徴収を調整する
- 日本の口座はFBAR、NISAはPFICに注意する
全部を一度にやる必要はありません。まずは自分に一番効きそうな1つから始めてみてください。
※ 本記事の数値は2026年時点の公開情報(IRS・SSA・BLS・各社サイトなど)にもとづく目安です。税制・金利・特典内容は変わることがあるため、最新情報は各公式サイトで確認してください。税務・投資・法律・医療に関する判断は、必要に応じて専門家に相談してください。