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中古車の買い方|公式サイトで車歴を調べ、AS ISで損をしない

2026年9月22日公開

中古車選びで、車歴の確認に有料サービスを使う方は多いと思います。ただ、車歴のデータベースは司法省が運営しているものがあります。NMVTIS(全米自動車名義情報システム)です。

目的は「消費者を詐欺と危険な車両から守り、盗難車の再販を防ぐこと」と明記されています。盗難、水没、事故による全損、走行距離の改ざんといった、買った後で取り返しのつかない情報がここにあります。

もうひとつ、リコールの確認は完全に無料です。しかもVINだけでなく、ナンバープレートからも検索できるようになっています。

この記事では、公式の情報源で確認すべきことと、販売店との取引で損をしないためのルールを整理します。

この記事のポイント
目次
  1. 買う前に調べる3つ
  2. AS ISの意味
  3. Buyers Guideは掲示義務
  4. 断ってよい上乗せ商品
  5. ローンは外で先に決める
  6. 中古EVの税額控除は終了

1. 買う前に調べる3つ

順番に無料のものから使っていきます。

リコール(無料)

NHTSAのCheck for Recallsで確認します。車両、チャイルドシート、タイヤ、装備品が対象です。

未実施のリコールがあれば、修理はメーカー負担です。買う前に確認し、納車前に直してもらうのが筋です。

車両情報(無料)

NHTSAのVINデコーダーにVINを入れると、メーカー、車種、年式、製造工場(国を含む)がわかります。メーカーの報告に基づくデータです。

売り手の説明と食い違わないかの照合に使えます。

車歴(NMVTIS)

司法省のBureau of Justice Assistanceが運営する公式データベースです。レポートでわかるのは次の5点です。

項目意味
現在の登録状態と最終登録日どの州で、いつ登録されているか
ブランド履歴junk、salvage、flood(水没)などの表示履歴
走行距離計の読み取り値改ざんの発見に使う
全損(total loss)歴保険会社が全損と判断した履歴
salvage歴廃車・修復歴

利用は公式サイトの承認データ提供業者を経由します。消費者、販売店、金融機関など誰でも使えます。

NMVTISの公式ページには「クリーンなNMVTISレポートは良いこと」と書かれていますが、同時に独立した第三者による購入前点検(PPI)を受けるよう強く勧めています。

車歴に記録がないことと、今の車の状態が良いことは別の話だからです。書類の確認と機械の確認は両方必要です。

※ 承認データ提供業者ごとの料金は、今回の調査では公式ページに記載がなく確認できませんでした。各業者のサイトでご確認ください。

2. AS ISの意味

「AS IS - No Dealer Warranty」と表示された車は、買った後の問題と修理費を販売店が一切負担しません。修理のリスクはすべて買い手が負います。

AS ISでの販売が認められるかは州法によります。

ここで効いてくるのが次の点です。

口頭で「もし何かあったら直します」と言われても、Buyers Guideに書かれていなければ、法的に実行されない可能性があります。約束は必ず書面に残してもらってください。

保証付きで売られる場合は、販売店が修理費の何パーセントを負担するかをBuyers Guideに明記する義務があります。保証書はBuyers Guideとは別の文書です。

なお、販売店が「認定中古車」「検査済み」と表示していても、それは保証の代わりにはなりません。機械的な問題が見落とされる可能性があるとFTCも注意を促しています。

3. Buyers Guideは掲示義務

FTCのUsed Car Ruleにより、販売店はすべての中古車にBuyers Guideを掲示する義務があります。

項目内容
対象乗用車のほか、小型バン・トラック、デモ車、プログラムカーも含む
掲示方法両面が見えるように目立つ場所へ(バックミラーやサイドミラーに吊るすなど)。グローブボックスや座席下は不適切
試乗中外してよいが、終了後は直ちに戻す義務
販売後買い手に渡す必要がある
違反の罰金最大$53,088/違反

メイン州とウィスコンシン州は独自の様式を使います。また、スペイン語で取引する場合はスペイン語版のBuyers Guideを掲示する義務があります。

連邦法には3日間のクーリングオフ(無条件返品)の権利はありません。州法で定められている場合を除き、契約したら戻せないと考えてください。「3日以内なら返せる」という思い込みは危険です。

4. 断ってよい上乗せ商品

契約の段階で、本体価格とは別の商品を勧められます。FTCは、GAP保険やVINエッチングといった追加商品が、買い手の知らないうちに契約に含まれることがあると指摘しています。

これらは買い手が拒否できます。契約書の明細を1行ずつ確認し、頼んでいないものがあれば外してもらってください。

確認の手順としては、次の3つです。

  1. 合意した車両価格と、契約書の車両価格が一致しているか
  2. 明細に、自分が頼んでいない項目がないか
  3. 総額(out-the-door price)で話を進める。月々の支払額だけで話すと、期間を延ばして総額を増やされます

※ 延長保証(service contract)と保証(warranty)の違いを解説するFTCのページは、今回取得できませんでした。契約前に内容と価格を書面で確認してください。

5. ローンは外で先に決める

CFPBは、契約前に金利と条件を比較することの重要性を強調しています。比較することでローン期間全体で数百から数千ドルの差になり得るとしています。

実務上の要点はこうです。

自動車ローンの選び方は自動車ローンの賢い選び方にまとめています。

※ 販売店経由の金融で金利が上乗せされる仕組みの具体的な幅は、今回の調査では確認できませんでした。外部の事前承認と比べるのが確実です。

6. 中古EVの税額控除は終了

中古クリーンビークル税額控除は2025年9月30日で終了しました。IRSは「2025年9月30日より後に取得した車両には適用されない」と明記しています。

2026年に中古EVを買っても、連邦の税額控除は使えません。

参考までに、終了前の制度は購入価格の30%・上限$4,000で、車両価格$25,000以下、所得制限は夫婦合算$150,000以下・世帯主$112,500以下・その他$75,000以下という内容でした。

州や電力会社の独自の優遇が残っている場合があります。そちらは個別にご確認ください。

まとめ:この順番で進める

  1. VINかナンバープレートでリコールを確認する。無料です
  2. VINデコーダーで車両情報を照合する。無料です
  3. NMVTISで車歴を確認する。盗難、水没、全損、走行距離の改ざんが見えます
  4. 独立した整備工場で購入前点検を受ける。NMVTISの公式ページも強く勧めています
  5. Buyers Guideを確認する。AS ISなら、買った後は全額自己負担です
  6. ローンは外で事前承認を取ってから交渉する。総額で話を進めます

買った後の維持費は車の修理を安く済ませる方法、保険は自動車保険の比較・見直し保険の選び方をどうぞ。

※ 本記事は2026年9月22日時点で確認できた公開情報(司法省NMVTIS、NHTSA、FTC、CFPB、IRS)にもとづく整理です。州法により取り扱いが異なる部分があります。契約の判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。NMVTIS提供業者の料金、延長保証の詳細、販売店金融の上乗せ幅、個人売買との比較、名義変更の手順については、今回の調査で出典のある情報を確認できなかったため扱っていません。推測では補っていません。

出典