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「家賃37か月連続下落」は自分の家賃にも当てはまる?|更新前に見るべき数字とチェックリスト

2026年10月12日公開

「アメリカの家賃は3年以上下がり続けている」というニュースやSNSの動画が話題になっています。では、次の更新で自分の家賃も下がるのでしょうか。

結論から言うと、下がっているのは主にこれから部屋を探す人向けの募集家賃で、今住んでいる人の更新の家賃が自動で下がるわけではありません。ただ、この差は更新の交渉で使える材料になります。この記事では、2026年10月12日時点で確認できたデータをもとに、更新の前に見ておきたい数字をまとめます。

この記事のポイント
目次
  1. 家賃の指数は何を測っているか
  2. なぜ下がっているのか。地域による差
  3. 新規募集と更新は別。その差が交渉の材料になる
  4. コンセッションの相場
  5. 計算例:更新の提示額と近所の実質家賃
  6. 州ごとの値上げの上限と通知のルール
  7. 更新・引っ越し・長期契約、どう決めるか

1. 家賃の指数は何を測っているか

家賃の指数は、何を測っているかで見え方が大きく変わります。

指数測っているもの最新の数字
Realtor.com上位50都市圏の新規募集の家賃2026年8月:中央値$1,699、前年比-0.9%。前年を下回るのは37か月連続
Apartment List全国の新規募集の家賃2026年9月:中央値$1,388、前年比-0.4%
Zillow(ZORI)掲載データから推計した、住宅全体の典型的な家賃2026年9月:$1,932、前年比+2.7%
BLS(CPI)今住んでいる人が実際に払っている家賃2026年8月:家賃は前月比+0.2%、住居費全体は前年比+3.0%

つまり、これから部屋を探す人向けの募集家賃は下がっている一方、今住んでいる人の支払いを追うCPIは上がっています。多くの契約は年1回の更新なので、市場の動きが今の家賃に反映されるまでには時間がかかります。

Realtor.comの間取り別では、studioが$1,436(-1.2%)、1ベッドルームが$1,586(-0.8%)、2ベッドルームが$1,896(-0.9%)でした。Apartment Listでは、前年比の下げ幅は4月の-1.6%を底に5か月続けて小さくなっています。ただし9月は前月比-0.1%と、1月以来はじめて前月より下がりました。空室率は7.0%、契約が決まるまでの日数は平均34日です。

2. なぜ下がっているのか。地域による差

主な理由は、物件の供給が多いことです。数年前に着工した集合住宅が2025〜2026年に次々と完成し、借りたい人より物件が多い地域が増えています。供給の多い地域では家賃が下がり、優遇も大きくなっています。

地域差も大きく、Apartment Listの2026年9月のデータでは、たとえば次のとおりです。

自分の住むエリアの相場は、Zillow・Apartments.com・Rentometerなどで、同じような間取りの募集家賃を調べて確認しましょう(調べ方は「家賃交渉・賃貸契約の見直し」で紹介しています)。

3. 新規募集と更新は別。その差が交渉の材料になる

ニュースの「家賃下落」は新規募集の家賃の話で、今住んでいる人の更新の家賃が自動で下がるわけではありません。

一方で、新しい入居者を集めるために優遇を出す物件は増えています。大家さんにとっては、空室を出して新しい人を探すより、今の入居者に残ってもらうほうが得になりやすい状況です。

だからこそ、更新の提示額が届いたら、近所で募集中の同じような物件がいくらで、どんな優遇が付いているかを調べて、交渉の材料にする価値があります。

4. コンセッションの相場

コンセッション(無料期間などの優遇)は、「優遇を出している物件の割合」と「割引の大きさ」を分けて見ます。

更新の交渉では、「新しく入る人にはこれだけの優遇があるので、今の入居者にも配慮してほしい」と伝える材料になります。

5. 計算例:更新の提示額と近所の実質家賃

自分の更新の提示額と、近所の募集家賃の「実質家賃」を比べます。

この例では、更新の提示額と近所の実質家賃の差は月約$266です。「同じような物件が実質これだけ安く借りられる」という具体的な材料になります。

ただし、実際に引っ越す場合は、デポジット、申込料、引っ越し費用などの初期費用がかかります。交渉の材料に使う場合と、本当に引っ越す場合とでは、損得の計算が変わります。

6. 州ごとの値上げの上限と通知のルール

住んでいる州によっては、法律で値上げの上限や通知の期間が決まっています。主な4州のルールは次のとおりです。市や郡が独自のルールを持っていることもあるので、必ず公式の情報で確認してください。

※ この記事は法律の助言ではありません。自分の契約に当てはまるかは、州や市の公式窓口、または法律の専門家に確認してください。

7. 更新・引っ越し・長期契約、どう決めるか

交渉しても値下げが難しい場合は、次のような考え方があります(地域や契約の条件によっては当てはまりません)。

まとめ(チェックリスト)

※ 本記事は2026年10月12日時点で確認できたデータにもとづく整理です。家賃の指数は毎月更新されるため、最新の数字は各社のレポートで確認してください。

出典

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